転職・キャリア

未経験からWebマーケターに転職して1年経ったので振り返る

2018年10月1日に今の会社に転職した。

間違いなく本当に転職してよかった。
ツイッターでいろんな人が親身に転職の相談に乗ってくれて、本当に感謝している。
その節はありがとうございました。

転職活動についてはこの記事に詳しく書いているので、社会人1〜3年目あたりで初めての転職を検討している方は読んでみてください。
「転職活動を振り返ろう」の記事を書いたときには、自分の2社目の仕事がこんなに楽しいとは思わなかった。
これは全て、転職をサポートしてくれた人、今の会社で一緒に働く人たち、お客様のおかげだ。

この記事では、転職してからの1年間を振り返る。

自分用のメモのようなものだが、未経験からWebマーケターへの転職を考えている人の参考にもなれば嬉しい。1年を振り返るのでめっちゃ長いです。

また、この1年間で30冊近く書籍も読んでいて、その中で特に業務に役立ったものや、仕事のためになったものも数冊掲載する。

仕事内容

仕事内容は「企業のWebマーケティングのコンサルティング」だ。

検索エンジン最適化、コンバージョン率最適化、SNSなどWebを舞台としたマーケティングの施策を提案し、利益を増やす。
具体的には以下のようなことを行う。

  • GAやGSCを使ったサイトの分析
  • コンテンツの企画
  • 導線改善の提案
  • クリエイティブや文言の改善の提案
  • MEO施策の提案
  • オウンドメディアの立ち上げ
  • 口コミを集める施策を考える

そのほか、Webマーケティングに関連することは、広告運用と制作以外のほぼ全部をやる。

1年間の振り返り

10月〜12月(3ヶ月)〜SEOを必死で学ぶ〜

  • 1ヶ月間の研修
  • BtoB2社、BtoC1社の担当
  • SEOを猛勉強
  • 大手とベンチャーのギャップにやや戸惑いつつ、なんとか慣れていく

↓この時期のツイート

学生のように勉強しまくる

最初の1ヶ月はWebマーケティングの中でも、特にブラックボックスになりがちなSEOに関して、かなりじっくり勉強した。

通勤時間には「いちばんやさしいSEOの教科書」を、まるで学生のように重要な部分に色を引いて、丸暗記していた。

先輩のサポートに入っても勉強しまくる

1ヶ月の研修のあと、先輩のサポートとして実務に入る。
大学生の頃にアフィリエイトをしていたので、なんとなく知っていたつもりが、やっぱり会社としてやるのと、個人の独学では違うなーと思わされた。

企業のコーポレートサイトやオウンドメディアのSEOを考えるには

  • その企業のブランディングを意識して月間検索回数は高いけれど使ってはいけない単語があったり、
  • その企業のブランディングに関わるので上位表示されている記事とは異なる文脈の情報発信をしなければならなかったり、
  • テレビCMやテレビ番組の特集の影響を考えたり、
  • 店頭施策を視野に入れたり・・・

思っていた以上に、オフラインのマーケティングとの結びつきが強かった。

そこで、Webマーケティングの基本的な事柄に加えて、マーケティングの全体像を理解できるようになりたいと考え始めたのが入社して3ヶ月目くらい。

しかしこの時期はまだ、リスティング広告やオウンドメディアの作り方や運用のコツなど、Webマーケティングに特化した勉強で手がいっぱいだった。

また最初の数ヶ月は前職とのギャップも大きく、仕事を覚えるのも、組織に慣れるのも大変だった。

1月〜3月(入社半年程度)〜ようやく仕事を覚え始める〜

  • 残業しまくって、仕事を覚える
  • BtoB3社、BtoC2社の担当
  • SEO以外にも、導線改善やウェブテストの大切さを実感する
  • 自分でデータポータルを使ったり、Webサイトを作る

↓この時期のツイート

残業しまくりながら仕事をひたすらこなす

徐々に仕事の勝手を覚え始めたのはこの頃だ。
黙々と仕事を覚える日々を続ける。
このあたりですでに「転職してよかったー」と思い始める。

当時は残業が多く、1週間家族と会話がない日もあった。(12時間労働、土日勤務だった)
しかし仕事内容は楽しいので、体力がそれに追いつかず病気になったら運が悪かったと思おう、と割り切って仕事をしていた。(※1)

個人的には入社後すぐの半年間、仕事を詰め込めたのはとてもよかったことだと思っている。

弊社の場合は、残業が赤字にすぐに繋がるので、この時にコスト管理の意識も芽生えたし、顧客の要望をただ飲むだけでは自分たちの存在価値は薄いことも学んだ。

ABテストやgoogleデータポータルに興味をもつ

入社半年程度の頃に、分析ツールの扱いに大変慣れた先輩と担当した案件で、ABテストやgoogleデータポータルの便利さに気づいた。

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お客様から、かなりハイレベルな目標を任された案件だったが、先輩がしっかり分析し、筋の良い仮説のもとABテストを実施し、その目標を達成してしまったのだ。

これがキッカケになり、私の中で技術要件や、キーワードの選定、指名検索を増やす、コンテンツ制作の重要性に合わせて、ウェブテストや導線改善、分析の効率化に強く興味を持ち始める。

辻さんというSEO業界の有名な方が、「SEOは総合格闘技」と述べていたことがあるそうで、この言葉の意味を少し理解しかけてきた瞬間だった。(出典がわからないので、間違えていたらすみません)

さて、話を私自身の仕事に戻させてもらうと、分析が得意な先輩と仕事をしたことが機会になり、求められてもいないのにプライベートでデータポータルを作ったり、自分でサイトを作って色々実験を開始する。

4月〜6月(入社後9ヶ月)〜まだサポートは欲しいけどなんとかできる〜

  • なんとなく、自分でどうにかできるようになる
  • BtoB3社、BtoC3社の担当
  • BtoBマーケティングや、インタビューの方法、マーケティングの全体像を学び始める
  • 先輩に1問1答の稽古をつけてもらう

↓この時期のツイート

お客様に育てていただく、を経験する

仕事を一通り覚えて、予想外の出来事があってもうまく先輩の助けを借りて進められるようになってきた。
とはいえ、まだ一人でできることには限りがある状態だ。

自分一人で責任を持って担当するお客様を持ち始めたのは入社半年〜9ヶ月目あたり。

「上司ではなくお客様が自分を育ててくれる」とはよく言ったもので、
有名な海外ブランドのマーケティング責任者の方からいろんな要望を受け、それをひたすら現実にするためにガムシャラと頑張った。

自分で施策の提案から、施策のサポートまで担当するので、どんどん自分の中でWebマーケティングの事例が溜まり始めていく。

さらに入社当初から担当していたお客様のWebサイトで非常に高い成果を残すことができ、自信に繋がる。

一方で、一人で顧客対応をそつなくこなせるようになるために、先輩にお願いして1問1答で稽古をしてもらった。週に1回、30分で、私の回答にあやふやな部分や、顧客の期待値調整が下手な部分があると先輩が直してくれた。

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7月〜9月(もうすぐ一年)〜安定してくる〜

  • BtoB4社、BtoC4社担当
  • 初めての人事査定
  • (継続)BtoBマーケティングや、インタビューの方法、マーケティングの全体像を学ぶ
  • ようやく社員として認めてもらえた感覚

↓この時期のツイート

自分の能力不足を感じる

仕事内容もほぼ問題なく覚え、ややクセのある担当者ともトラブルなく仕事を進めたり、納期遅れなく仕事ができるようになる。

先輩や上司からも「安定感がある」と言ってもらえるようになり、ようやく社員になれたという感じがした。
お客様からも「頼りにしてます!」と言ってもらえることも増えた。
初めての人事査定で、期待通りに活躍してくれているということで少し給与が上がった。

一方で自分自身の提案の幅がまだまだ狭いと感じるようになる。
具体的には
「自分ではなく、先輩が担当だったらもっと良い提案をたくさんできただろう」と力不足を感じたり、
「自分はいつも技術要件や、コンテンツマーケティングの提案ばかりしている」と武器の少なさを感じる。

そんな時に、今は他の部署で活躍している先輩が、先輩自身がコンサルタント時代の提案資料を私にくれて、提案の考え方や、提案内容などをわざわざ2時間近くかけてレクチャーしてくれた。

とても勉強になることの多いレクチャーで、提案の幅もまだまだ広げられるし、質の良い打ち手も努力を続ければきっとたくさん示せると自信に繋がった。

Web以外のマーケティングのことにも意識が向く

入社10ヶ月目あたりから、Webマーケティングに特化せず、様々なマーケティングの本を読み始める。
例えば、『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』『隠れたキーマンを探せ! データが解明した 最新B2B営業法』などを読んで、マーケティングの全体像の理解にも全力を注ぐ。

また、入社当初からBtoCの場合は必ず店頭に足を運ぶようにしていたが、
BtoBの場合はその企業様が出展するエキスポにできるだけ参加したり、
セミナーに参加したり、営業担当者に話を聞かせてもらう機会を作るようにした。

とにかくWebマーケティングはあくまで企業の営業活動のごく一部であることを意識して、できるだけ企業の営業活動の全体像を捉えることにつとめている。

前職時代は「企業の全体像を考える」「全体最適」と口すっぱく言われていたので、その経験がようやく発揮されつつある状態だ。

反省とこれからしたいこと

さて、1年間楽しく仕事をさせてもらったが、反省や、まだまだやってみたいことがある。

数年後したいこと

クライアントワークは最高に楽しく、私も向いていると思っているが、一方で一人で8社〜15社担当するので、どうしても物足りなさを感じる時がある。
例えば「A社さんに、100まで提案をしたいけど、A社さんからは60までの費用しかもらっていないから少し期待値を超えるとしても70くらいの提案しかできない。これを超えると、赤字になってしまう」というイメージだ。

なので数年後でいいので、ゆくゆくは1つの自社の事業に完全にコミットするようにしたい。
メディアでも、サービスでもいいし、私がいるコンサルティングをする事業でもなんでもいい。
(ちなみにこれは、転職の面接の時から、これができないなら転職すると伝えていた)

直近で頑張りたいこと

直近では顧客のサイトでとにかく利益をあげて、「御社、費用対効果良すぎワロタ」「御社、頼りになりすぎワロタ」という状態を作りたい。

「他社のことをつまみ食いしているくらいでは社会人としてのスキルなんてアップしない。だからクライアントワークはしんどい上に、キャリア的にもいけてない」と言う人がいるが、そう言う意見もあるでしょう。

個人的にはどんな仕事でも学びはあると思っていて、クライアントワークなら

  • 企業の数字や組織体制からマーケティングに関係する重要な情報を感じとる(早く本質を掴むとでもいうのですかね、、、)
  • 新しいプロジェクトに入るたび、その業界のことを理解してお客様が勝てるポイントを探す
  • お客様が意思決定しやすいよう情報を集め、情報を見せ方を考える
  • 仮説検証の機会が多い
  • 新卒でも、部長クラスの方と資料を作ったり打ち合わせするので、視座を高める機会がある

などなど、非常に鍛えてもらえたと思う。
お客様は我々にWebマーケティングの専門家としての意見を求めているので、Webマーケティングの勉強は怠らず、しっかり成果を残して、お客様に「君に担当してもらってよかった」と言ってもらえるよう頑張る

(※1:現在は1日12時間労働とかはあんまりないです。残業している人が評価される雰囲気もまったくと言っていいほどこの1年でなくなりました。また土日勤務も基本的にはなく、月に1,2回です)

とにかく転職してよかった。また1年前にもどっても今と同じ選択をする。