感想

感想『転職と副業のかけ算』

motoさんという、ツイッターで転職や副業についてつぶやいている方がいます。

https://twitter.com/moto_recruit/status/978117438112808960

私が彼を知ったのは2018年の夏、太陽がギラギラの中、周りに「もったいない…」といわれながら、ギャツビーの汗拭きシートを片手に転職活動をしていたときでした。

https://yutorino9.com/2018/08/22/2018-08-22-225017/

社会人になって1年3ヶ月、周りには転職活動をした友人はいません。
だれに相談すればいいか分からず、毎日ひたすら不安をかかえながら、面接を受け、お昼休みに一人で面接の振り返りをし、終電まで働いていました。

誰にも相談できないし、唯一転職活動をしていることを打ち明けた友人にも
「耐えなよ。5年耐えれば楽しい仕事を選べるし、年収1000万円保証じゃん」
と言われ、「5年も待てねーよ!!」と思ったのを覚えています。
その一方で、「年収1000万円を自ら捨てるのかー」「大企業の看板を捨てちゃっていんだろうか・・・」と自分の選択に不安が湧いてきたのも事実です。

「転職するぞ」という自分の決断に自信を失っていた時に、たまたま発見したのがmotoさんでした。

motoさんのツイートは、「転職する」と決断をした人の背中を押してくれるツイートでした。
人の決断の背中を押すことは、会ったこともない赤の他人でもできます。

転職と副業のかけ算もまた、自分の人生を変えたいと思う人の背中を押す内容になっています。

『転職と副業のかけ算』には真似できるポイントが散りばめられている

『転職と副業のかけ算』の冒頭では、motoさんの幼少期からの体験が書かれています。

motoさん自身は子供の頃からお金を稼ぐ楽しさを知っていました。
詳細は本書に譲りますが小学生の頃に「ポケモン」の販売に目をつけて、お小遣い稼ぎをしていました。中学生、高校生になっても、周りの同級生とは違った視点で、違った方法でお小遣い稼ぎをしていきます。
その点でやっぱりmotoさんは特別な人なんだ、と思ってしまったら、この本を読む意味がありません。

本を読むときは著者のすごいところをしって、自分とはちがうと落ち込むのではなく、自分に真似ができることをひたすら探すのが良いと思います。

『転職と副業のかけ算』が面白いのは、その真似できるポイントを散りばめてくれているところです。

まれに自己啓発本やハウツー本は、著者の自慢話のような話で終わってしまうことがあります。
でも『転職と副業のかけ算』には、真似できるポイントがつまっています。

結果をつかんでいる人は、みんな同じことを言う

  • 年収は個人の能力よりも、業界に大きく影響される
  • 職務経歴書には面接での「つっこみ所」を残す

『転職と副業のかけ算』に出てくる内容のごく一部ですが、上記のようなことは、多くの人が言っています。

バタフライボードというスタートアップのとある役員は「大志思考」というブログで、年収は業界で決まると言っていました。具体的な業界名を羅列しながら。
『転職の思考法』という本にも「年収には業界の生産性」が影響すると書いてありました。

また私が大学生の頃、国内の大手家電メーカーの内定を総なめにした友人や、総合商社からの内定をもらいまくっていた先輩は、就職活動をしていた21歳の頃から、
「面接のポイントは、ハキハキ答えることでも、面接官と楽しく会話することでもない。ESにツッコミどころを残しておいて、狙った通りの質問をさせることだ」
と言っていました。

おそらく、リアル人生ゲームでいい駒の進め方をしている人たちはみんな、人生の「コツ」を自分なりに捉えています。人それぞれ自分で「コツ」に気づくのですが、その本質は似ています。

でも、みんながみんな、自分の気づいた「コツ」を発表してくれるわけではありません。
だから、たった一人、気づいた人生のコツを発表してくれる人がいたら、そのコツを読むことには価値があると思います。
コツは誰が唱えても本質は同じだからです。

「転職と副業のかけ算」は、motoさんが10年間で4度にもわたる転職を実践し、その中でどうすればうまくいくのかを試行錯誤して見つけた「コツ」が散りばめられています。

「転職と副業のかけ算」に散りばめられた「真似できるポイント」、それが人生のコツ

『転職と副業のかけ算』では真似できるポイントが散りばめられているので、良書だと思うと前半で書きました。

その真似できるポイントがまさに人生の「コツ」なのです。
人生にはいろんなルールがあります。あえて極端な書き方をするならば、

  • 生涯年収、資産を最大化した人が勝ち
  • 幸せな家庭を持った人が勝ち
  • 好きなことを仕事にした人の勝ち
  • ずっと健康でいつづけた人の勝ち

みたいな感じです。

そのうちの「生涯年収を最大化する」という点においての攻略法(コツ)が示されています。
もっと言えば、「生涯年収、資産を最大化する」手段は、転職、稼ぎ方、投資などの方法があり、そのうち転職と稼ぎ方にフォーカスした攻略法(コツ)が書いてあります。

この攻略法(コツ)が、冒頭で記載した「真似できるポイント」です。

詳細は本書で確認いただきたいのですが、生涯年収を最大化したいとして、その手段で転職や副業をする場合、『転職と副業のかけ算』には、こんな攻略法(コツ)が書いてあります。

  • 年収は業界に大きく左右される
  • 社内評価ではなく、市場評価をみる
  • 職務経歴書には面接で質問してもらえる「つっこみどころ」を残す
  • 市場価値を高める5つの能力とは何か
  • ヘッドハンターからのスカウトには、期待値調整の上で、基本的には強気に交渉しても大丈夫
  • 面接ではあくまで「あなた個人でいくらの売り上げを立てられるのか」という「個人でできること」を主張するべき
  • 本業の経験、知識を副業に活かす

などです。どれもすぐに真似ができる粒度で書いてくれています。

新しいサラリーマン像

motoさんは転職で年収1000万円、副業収入4000万円です。
数字だけ見ると「すごいな・・・」となりますが、この書籍をオススメしたい理由は、本を読んだ後なら自分にもまずは職務経歴書のブラッシュアップだとか、副業の準備だとか、何かアクションを始められるところにあります。

転職と副業のかけ算