アイドル

「クリエイティブな仕事がしたい」と1度でも思ったら読んでほしい

クリエーティブの用語解説 – [形動]創造的。独創的。
コトバンクから引用

先日、「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」というイベントに行ってきた。

この展示会、題名だけきくと、

  • あーはいはい、メンバー紹介?
  • 作品紹介?知らないなぁ
  • 乃木坂46に興味ある人だけ行けばいいんじゃない?

という感じである。

しかし、展示会に行ってみると、
そこは「乃木坂46という作品」をつくるために、
プロデューサー/ディレクター/クリエイターたちが奮闘した記録が並べられていた。

smrm.jp

展示されているのは、

  • 1つの作品のためにボツになった20個以上のアイデア
  • 完成したのに公開されなかったプロモーション映像
  • 作成過程で赤入れしたり、資料の修正が施される前後のドキュメント

など、「クリエイティブの裏側」だ。

実際の展示物を見ていると、
めっちゃクリエイティブーー!
華やかーー!
と思うどころか、クリエイティブで、華やかな作品の裏には、
いくつものボツ作品、赤入れ資料があったことが分かる。

(記事読了まで平均2分~3分)

▼クリエイティブな仕事とは何か?

私が「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」に行って、特にすごいと思ったのは、
乃木坂46という作品」を世に送り出す使命を担った関係者たちの言語化能力の高さだ。

彼らは、「この曲ではこんな風に見せる」というアイデアを頭の中に持っていて、
それを言語化している。

例1:「シンクロニシティ」という曲のPV。
メンバーが踊っている一般的なPVだ。
シンクロニシティ

www.youtube.com

ダンスをしているたった4分の動画なのに、ただ躍らせるのではなく、

  • どんな風に歩く
  • 何を表現するために●人で、〜〜な動きをする
  • こんな背景があって微笑む

みたいなものが文章に書き起こされ、
ダンスPVなのに台本が用意されている。

例2:「逃げ水」や「シャキイズム」というPV
逃げ水:

www.youtube.com

シャキイズム:

www.youtube.com

こちらはアイドルによくある男装したり、
チャイナドレスを着たりと衣装でファンを楽しませるタイプのPVだ。

しかし、これもメンバーそれぞれにただ衣装を渡しているわけではない。

  • 一人一人のキャラクターの性格設定
  • そのキャラクターの将来の夢
  • そのキャラクターの過去のトラウマ

などが言語化された資料があり、
そのとおりに乃木坂46のメンバーに演じさせている。

単純に「君はこの衣装を着て踊ってね」じゃないのだ。
「君はこんな人(作品)として踊ってね」なのである。

ここまでクリエイターたちは自分の頭の中身を言語化し、それが資料で残っているのだ。

▼クリエイティブな仕事は目の前にある

アイドルのジャケット作成、映像作成、衣装作成は、
ロジカルシンキングが重視されるコンサルや、バックオフィスの仕事などとは違い、「かなーりクリエイティブな仕事だ」という印象を持たれるかと思う。
少なくとも私はそう思っていた。

しかしその仕事は、クリエイターが自分のアイデア/頭の中身を言語化し、資料にして伝え、その資料を基に形作られていくものだった

今、目の前にある仕事だって同じだと思う。
私はマーケティング専門のコンサルティングをしていて、
「こんなコンテンツをつくりましょう!」
「こんなターゲットを狙いましょう!」と提案する。

それは私の頭の中を言語化し、資料にして伝えるものだ。
そしてその提案が通ったら、その内容を編集チームや制作の方が少しずつ形にしてくれる。

きっと、みなさんの仕事もそうだと思う。

▼クリエイティブな仕事より、展示される仕事がしたい

私が「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」の展示を見終えたとき、上述のように、自分自身もクリエイティブな仕事をしていることに気づいた。
(転職してから仕事が楽しくて仕方ない。残業は体力的にキツイが、体力に限界がなければいつまでも働きたいくらい楽しい)

f:id:yutorisedainohoshi:20190202194017j:plain

楽しくて、創造的な仕事をしているのに、今自分が立っているこの展示空間と普段の仕事は何かが違う。

展示されているものは、完成品ばかりではない。
制作過程のものや、結局制作にも使われなかったアイデアのメモだったりが展示されている。

普段は人目に触れない資料たちが、公開されているのだ。
これはつまり、どういうことなんだろう。

それはきっと「制作過程のものさえも、展示するに値する」ということだと思う。

それだけ乃木坂46が成果を出してきた証拠だ。

だから私も、展示されるような仕事がしたい。

いつか、
「XXのディレクターの提案資料(精査前)」
「XXのワイヤーフレーム(ボツ案)」
なんかが展示される。そんな日を信じて、仕事をしている。

PS:先日読んだ「インターネット的」という本に、
インターネットの世界では創作物の裏側まで編集せずにまるごと渡すことができるようになる、という趣旨の記載があった。

完成品だけではなく、制作途中のものや制作過程にも価値がつくのだ。

乃木坂46という作品は、まだまだ制作途中なのかもしれない。