感想

大切なのは「淡い恋の思い出」より「人生を変えてくれた思い出」

今年、秋のドラマで私のお気に入りは「獣になれない私たち」だ。

私はガッキーが大好きなので1話だけ見た。そこからいまいちハマりきれず、風邪でダウンした週末に5話までまとめて見た。

この5話が、めちゃくちゃエモかった。

ドラマのあらすじなどは他に譲り、エモすぎた5話の話をしたい。
人生において大切なのは「淡い恋の思い出」や「甘い思い出」ではなく
「人生を変えてくれた思い出」ではないだろうか、という話だと私は受け取った。

5話で、ガッキー演じる晶は電話で、寝たきりの夫を介護し続ける千春に「つらくないですか」と聞く。

すると千春は、夫との思い出話を語り始めた。

千春は若狭湾に面する福井県の小さな田舎町で、高校卒業後、「へしこ」を売る小さなお店でる働いていた。
やがて3年ほどすぎ、一人の男性が常連になる。
「相模プラント」という会社で働くその男は、1ヶ月の長期出張で毎週日曜日、千春が働くお店にへしこを買いにきた。

そして、1ヶ月たつ頃、
「関東にお越しの際はご連絡ください。若狭湾相模湾は、少し似ています」
そう言って名刺を千春に渡し、神奈川へ帰って行った。

千春はたまに「相模湾はどんな色なんだろう」と海に思いを馳せた。
そしてまた、変わりない毎日を過ごす。

数ヶ月後、男が現れた。
「へしこを買いに来ました」その時、千春は彼と一緒に、遠く離れた反対側の海、相模湾を見に行くことに決めていた。
その男・克己と一生共に過ごすことを決めた。

これは淡い恋の思い出話だろうか。
それだけではないと思う。
この思い出が強固なのは、「人生を変えてくれた人」との思い出だからだ。

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人生を変えるような恋だったら、その相手は人生を変えてくれた人だ。
ただの楽しい思い出、傷つく思い出などが重なる恋愛の思い出と、人生が変わる思い出は違う。

千春が夫を愛し続け、寝たきりになっても側に居続けたいと思えるのは、きっと彼が千春の人生を変えてくれた人だからだ。
福井県の片田舎で、若狭湾以外の海を知らずに、毎日同じ日々を過ごす。
そんな生活から引っ張り出してくれたのが克己だったのだ。

5話は日テレオンデマンドで13日(火)まで無料で見れる。

この思い出話は34分から40分あたりまでだ。

人生で支えになるのは、人生を変えてくれた人との思い出だ。